最近の”自己肯定感”という言葉のとらわれ方
最近自己肯定感って言葉を保育の勉強をしていない(専門外)の人の口から聞くことが増えました。私現在25才なのですが、普通の会社員している友達が「私自己肯定感低くて…」なんて言ってたり、飲食店している友達が料理を振舞ってくれて「美味しいね!」と素直に思っていることを言ったら「ありがとう〜自己肯定感上がるわ」と返して来たり…。なんとなく世の中に、特に若い人達に(25才が言うのも生意気ですが)この「自己肯定感」という言葉が浸透しているのを感じます。ですが私はさっきみたいな会話で使われる「自己肯定感」という言葉になんだかモヤっとしてしまったんです。
”自信”と”自己肯定感”の違いって?
それは多分「それって『自信』と何が違うの?」と思っている自分がいたからです。そこでふと「あれ?もしかして自分でも自己肯定感てよく分かってない?」ということに気づいてしまいました。こんな偉そうに保育のことを語っておいて自己肯定感がなにかも説明できない保育士がこの世にいるなんてなぁ!ともう1人の僕がしゃしゃり出てきて僕を責めたてます。前置きが長くなりましたが、今回はそんな私が「自己肯定感ってなんだ?」という疑問から出発した私の思考の四苦八苦を皆さまに共有したいと思います。
Googleで調べてみた
まずはGoogleで”自信”の意味を調べてみました。
自信:自分の価値・能力を信ずること。自己を信頼する心。
なるほど、では”自己肯定感”とは?
自己肯定感:ありのままの自分を肯定する、好意的に受け止めることができる感覚
自己肯定感とは?自己肯定感が低い人の特徴や高めるための …
ラフールサーベイ
https://survey.lafool.jp › mindfulness › column
ほうほうなるほど。自信という言葉は「自己を信頼する気持ち」に対して、自己肯定感という言葉は文字通り「自分を肯定する(好意的に受け止める)」ということなんですね。
ですがこの二つ、定義だけ見てもやはり似ている。サクッと調べただけではどうも明確な違いがわかりませんでした。
ネットにある情報を見てみても明確に「これが自信と自己肯定感の違いですよ!」と説明してくれている記事はなく、んーーと悩んでいたところ私の中に一つの疑問が生まれます。
2そもそも自信と自己肯定感て違う力なの?
違う言葉ではあるけれど、本質的には同じ意味で私が間違っているのではないか?という疑問が頭の中で火花を散らしました。しかしそうだとするのであれば、数多の保育本の中でわざわざ”自己肯定感”という言葉が使われる意味がないですよね。学者の方々や保育の本を執筆している著者の方々は”自信”という言葉とは意味を持って使い分けをしている…。んーいまいちわからない。
では仮に”自信”と”自己肯定感”という二つの力が別のものだとして、別々の能力であるのであれば「自信はあるけど肯定感はない人」とかいるんでしょうか?たとえば僕も小さい時に大好きだったけん玉を例にしてそんな人の言動を想像してみましょうか。
「俺けん玉めっちゃ得意なんだよ!いろんな技できるし!(自信ある)でもけん玉ができるだけで俺なんてそんないい人間じゃないよ…(自己肯定感低い)」
なんか変ですね。(そんな人がいたらごめんなさい)ただ私はこの視点に何かヒントが隠されているのでは?と思いさらに思考を巡らせてみました。そして浮かんだ一つの仮説それが…
3自信と自己肯定感縦軸説
”自信”と”自己肯定感”これらは「なにか物事に対しての自分の気持ち」という点に関してはこの2つ同じですよね?私はこれらの気持ちが同じ軸のなかにある同じような気持ちなのではないかという仮説を提唱いたします。図にするとこんな感じ。
物事に対して「実際にできる」という経験を境に自信になったり自己肯定感になっているというイメージ。人によって初めて物事に取り組む時にこのスタートが違うと考えるという説です。
こう考えると自信はあるけど自己肯定感はないというチグハグな気持ちはなさそうだなと捉えることができます。
まとめ
もちろん今回私が唱えた説はいろんな本を読んで出した結論ではないし、間違っていることも多いかと思いますが皆さんの保育の中でのなにかヒントになれば幸いです。
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